しじみにたくさん含まれているとされるオルニチンが着目されるようになったのは、インスタント商品が初めかもしれません。
もともとしじみの味噌汁は肝臓に良い、男性機能の回復に効くなどの話は良く出ていましたが、その元となる成分の名前が表に出てきたのはインスタント商品のパッケージや宣伝文句からです。
オルニチンは肝機能の向上に大きな力を発揮する栄養素です。
各種ビタミンも豊富に含まれており、肝臓に疲労がたまりがちな中高年にとっては大変効き目が高いと言えます。
さらに味噌汁の塩分がアルコール排出に一役買うので、二日酔いにしじみの味噌汁は特に良いと言われています。
しかししじみの味噌汁を朝から作るのは大変です。
特に一人暮らしともなると、しじみを購入する機会はあまりないかもしれません。
そんな時に便利なしじみのインスタントみそ汁やお吸い物は色々な種類が出ていますが、それらにオルニチンはどのくらい入っているのでしょうか。
しじみの味噌汁やスープの中には、しじみ何百個分ものオルニチンが入っていると謳われているものがあります。
実際にしじみを何百と食べるのは大変なので有り難い話ですが、実はこの成分、しじみから抽出したものではない場合もけっこうあります。
オルニチンは発酵したタンパク質から抽出できるので、これを後から配合する方が安価で手間がかからないのです。
このように作ったオルニチンも自然食品なので安全、安心ですが、やはり本物のしじみを使った料理やサプリメントの方がオルニチンの効果は高いと言えます。
そう考えると、オルニチン摂取のためにはあまりインスタント食品に頼り切らない方が良いかもしれません。
